小樽観光を車なしで楽しむモデルコースを半日・1日・1泊2日で紹介

2025年12月26日
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小樽観光といえば運河やガラス工房など、レトロな街歩きを思い浮かべる方が多いでしょう。けれども、「せっかくなら周辺エリアも巡ってみたい」「2泊3日で小樽を満喫するにはどう回れば良い?」と悩む人も少なくありません。

本記事では、小樽の魅力を十分に堪能できる定番のモデルコースや余市町・赤井川村・石狩市といった近郊スポットまで足をのばすモデルコースをご紹介します。歴史と自然、グルメを一度に楽しめる旅のヒントをお届けします。

※本記事の内容は2025年11月19日時点の情報に基づいています。現在の最新情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

旅先納税でかしこく旅をしよう

旅先納税とは

旅先納税はふるさと納税の制度を活用し、旅行や出張で訪れる予定または滞在中の地域に寄付を行い、返礼品として1円単位で使える電子ギフトを受け取れる新しい仕組みです。

寄付をスマートフォンから観光中でも行える上、受け取った電子ギフトをその場ですぐに利用できる点が大きな魅力です。返礼品の電子ギフトは地域内の飲食店や宿泊施設などで使えるため、旅にかかる実質の費用を抑えながら、旅をより満喫できます。

2025年11月時点で、全国94の自治体が旅先納税を導入しており、現在も増加中です。地域経済への貢献と併せて、より充実した旅の体験ができる新たなスタイルとして注目を集めています。

さっぽろ圏(札幌市、小樽市、岩見沢市、江別市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町)では、返礼品として「さっぽろ圏e旅ギフト」を導入しており、飲食店や宿泊施設、観光体験などの加盟店全店で利用可能です。

ふるさと納税とは

ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付することで、所得税や住民税の控除が受けられる国の制度です。加えて、寄付をした際に、地域の特産品や体験サービスなどの返礼品を受け取れます。

自己負担額は2,000円のみで、それを超える寄付分は年収や家族構成に応じて控除の対象になります。ただし、控除の上限を超えた分は全額自己負担となるため、事前にシミュレーションで確認しておくことが重要です。

条件を満たして活用すれば、自分が選んだ地域を応援しながら、実質2,000円で地域の魅力あふれる返礼品を受け取れる制度です。

小樽ってどんな街?

まずは小樽についての基本情報を紹介します。

小樽の基本情報|歴史と街の魅力を知る

北海道西海岸の中央部に位置する小樽市は、日本海に面し三方を山に囲まれた港町です。東西約36キロメートル、南北約20キロメートルに広がり、海岸線の中央には天然の良港・小樽港があります。

小樽の始まりは江戸時代の慶長年間にさかのぼり、松前藩の開拓地として発展しました。明治時代には札幌開拓を支える物資供給港として整備が進み、1880年には北海道初の鉄道が開通し、商業が急成長すると「北のウォール街」と呼ばれるほどの繁栄を誇りました。旧日本郵船小樽支店や日本銀行旧小樽支店などの歴史的建造物が当時の面影を今に伝えます。

昭和以降は港の衰退を経て、1980年代の運河保存運動が契機となり、歴史的景観を生かしたまちづくりが進展しました。現在では年間800万人が訪れる北海道屈指の観光都市として再び輝きを放っています。

小樽観光のベストシーズン|季節ごとの見どころと楽しみ方

小樽は一年を通して異なる表情を見せる街です。

春(4〜6月)は、手宮公園や水天宮の桜が咲き誇り、運河沿いの散策が心地良い季節です。観光客も比較的少なく、のんびりと街歩きを楽しめます。夏(7〜8月)は海風が爽やかで、祝津エリアではマリンレジャーや花火大会が人気です。小樽運河をクルーズで巡れば、港町らしい風情を体感できます。

秋(9〜11月)は紅葉が街を彩り、天狗山や朝里川温泉周辺では鮮やかな景色が広がります。旬の海鮮や秋スイーツも見逃せません。冬(12〜3月)は雪とガス灯が織りなす幻想的な風景が魅力です。特に「小樽雪あかりの路」では、無数のキャンドルが運河を照らし、ロマンチックな雰囲気に包まれます。

四季それぞれに見どころがあり、訪れる時期によって違った小樽の魅力を味わえます。

小樽へのアクセス方法|主要都市からの行き方ガイド

小樽へのアクセスは札幌や新千歳空港からの便が良く、北海道旅行の拠点として非常に便利です。

札幌からはJR函館本線の快速エアポートで約30〜40分で、列車の本数も多く日帰り観光にも最適です。新千歳空港からは札幌を経由してJRで約90分、または高速バスを利用すれば乗り換えなしで約2時間です。

函館方面からは特急北斗で札幌まで行き、そこから快速列車で合計約4時間半、旭川からは特急カムイ経由で約2時間〜3時間ほどで到着します。

車で訪れる場合は、札幌から札樽自動車道を利用して約45分、一般道なら約1時間10分、新千歳空港からは高速道路経由で約1時間30分です。冬季は雪道や凍結に注意が必要ですが、港町らしい景観を眺めながらのドライブも魅力です。

小樽駅から主要観光地までは徒歩圏内で、到着後の移動もスムーズに楽しめます。

【半日・1日で楽しむ】小樽定番&穴場モデルコース

半日・1日で楽しむ小樽定番&穴場モデルコースを紹介します。

JR小樽駅スタート|レトロな駅舎から小樽の街歩きを始めよう

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小樽観光の玄関口となるJR小樽駅からスタートしましょう。小樽駅は、昭和9年に建てられた北海道初の鉄骨鉄筋コンクリート造りの駅舎です。

現在は国の登録有形文化財に指定されており、昭和初期に流行した左右対称の都市型デザインが印象的で、上野駅などと同様に当時の建築技術と美意識が融合した歴史的建造物として高い評価を受けています。

さらに、小樽出身の俳優・石原裕次郎氏にちなんだ「裕次郎ホーム」もあり、訪れる人々に小樽の文化と歴史の深さを感じさせてくれます。旅の始まりにふさわしい、風格と温もりを併せ持つ駅です。

旧手宮線|線路跡を歩くフォトジェニックな散歩道

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レトロな小樽駅を出発し、街の中心部を抜けて海側へ向かうと、歴史の香り漂う旧手宮線跡地にたどり着きます。

1880年に開通した北海道初の鉄道路線「官営幌内鉄道」の一部で、かつては炭鉱から港へ石炭を運ぶ重要な役割を果たしていました。1985年に廃線となった後、約1.6キロメートルの遊歩道として整備され、当時の線路や遮断機がそのまま残されています。

春は桜、秋は紅葉に包まれ、線路沿いを歩くだけで絵になる風景が広がる人気の散歩道です。2018年には「小樽の鉄道遺産」として北海道遺産にも登録されました。ゆっくりと歩きながら、小樽の発展を支えた鉄道の歴史に思いをはせるのも一興です。

歴史の道から港の風景へと移り変わる、このルートこそ小樽らしさを最も感じられるモデルコースといえるでしょう。

住所 北海道小樽市色内1丁目15-14
アクセス 徒歩:JR小樽駅から約15分
公式ホームページ https://otaru.gr.jp/shop/temiya-line
電話番号 0134-33-2510(小樽観光協会)

小樽運河・クルーズ|運河沿いを歩く&クルーズで名所を満喫

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旧手宮線からさらに港方面へ進むと、小樽観光を象徴する景観「小樽運河」が現れます。

1923(大正12)年に完成した全長1,140メートルの運河は、当時、沖に停泊する船から荷物を運ぶ「はしけ」が接岸できるように海面を埋め立てて造られたもので、内陸を掘り込んだ運河ではなく、海岸線に沿ってゆるやかにカーブを描く構造が特徴です。1986(昭和61)年に一部が埋め立てられてからは、散策路や街園として整備され、今では小樽らしいロマンチックな風景を楽しめる人気スポットとなりました。

運河沿いには石造倉庫群や歴史的建造物が並び、カフェやレストランとして再利用されており、歩くだけでもフォトジェニックな時間を過ごせます。また、約40分の「小樽運河クルーズ」も人気の体験です。キャプテンによる案内を聞きながら、デイクルーズでは青空に映える倉庫群を、ナイトクルーズではガス灯が水面に揺らめく光景を堪能できます。

住所 北海道小樽市港町
アクセス 徒歩:JR小樽駅から約10分
車:札樽道小樽ICから約10分
公式ホームページ https://otaru.gr.jp/shop/otarucanal
電話番号 0134-33-1661(小樽観光協会)

青の洞窟龍宮クルーズ|神秘の海をめぐる感動のボート旅

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小樽運河を後にしたら、海の絶景を体感できる「青の洞窟龍宮クルーズ」へ向かいましょう。

ニセコ積丹小樽海岸国定公園内を約70〜80分かけて巡るツアーで、断崖絶壁や奇岩が連なるダイナミックな海岸線をオープンボートで進みます。潮風を感じながら進む航路では、海鳥やオジロワシ、運が良ければイルカに出会えることもあり、自然の息づかいを全身で感じられます。

最大の見どころは、海面が神秘的な青に輝く「青の洞窟」です。長い年月をかけて海水の侵食によって形づくられた洞窟で、光が差し込むと水面が幻想的に輝きます。ただし、2025年7月17日に落石が発生したため、現在は安全確保の観点から洞窟内への進入は中止となっています。外観や周辺の海域からでも、その美しさと迫力を十分に感じられるでしょう。4月から10月まで運航される人気のクルーズで、小樽の自然の雄大さを海上から楽しむ特別な時間を過ごせます。

青の洞窟龍宮クルーズは、さっぽろ圏の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「さっぽろ圏e旅ギフト」をお支払時にご利用いただけます。会計時にレジ付近に設置された二次元コードを電子ギフト画面から読み取り、金額を入力するだけで簡単にお支払いが可能です。

住所 北海道小樽市港町4-5
アクセス 徒歩:JR小樽駅から約15分
車:札樽道小樽ICから約10分
公式ホームページ https://hokuo-marine.com/
電話番号 0134-32-3911
営業時間 8:30〜17:30
定休日 悪天候時欠航、冬季休業
料金 大人:6,000円
U22(中学生~22歳):5,500円
小人(3歳~小学生):4,000円
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 現金・カード可、他クーポン類との併用不可

ランチ|観光の合間に立ち寄りたい人気レストランでひと休み

青の洞窟龍宮クルーズの後は、お待ちかねのランチタイムを楽しみましょう。観光の合間に立ち寄れるおすすめの人気レストランは、次のとおりです。

  • 洋食屋マンジャーレTAKINAMI
  • 小樽中国料理レストラン好
  • 小樽バイン
  • 味処たけだ
  • 小樽ポセイ丼 堺町総本店

北海道といえばやっぱり海鮮ですよね。小樽には、港町ならではの新鮮な魚介を堪能できる名店も数多くあります。「味処たけだ」や「小樽ポセイ丼 堺町総本店」では、その日の朝に水揚げされたばかりの魚を使った海鮮丼をいただけます。ネタの厚みと鮮度の良さが格別で、一口食べれば小樽の海の恵みを存分に感じられるでしょう。

また、「洋食屋マンジャーレTAKINAMI」は、1995年にオープンした地元で親しまれる洋食レストランです。オーナーシェフが小樽の市場で仕入れる新鮮な魚介や野菜を使い、ひと皿ごとに丁寧な手仕事を感じられる料理を提供してくれます。定番のハンバーグや海老フライをはじめ、旬の味覚を生かしたメニューも人気です。

これらのレストランは全てさっぽろ圏の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「さっぽろ圏e旅ギフト」をお支払時にご利用いただけます。会計時にレジ付近に設置された二次元コードを電子ギフト画面から読み取り、金額を入力するだけで簡単にお支払いが可能です。

硝子巡り|職人の技ときらめきを感じるガラス体験

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ランチで小樽の味覚を堪能した後は、街のもう一つの魅力「硝子巡り」へ出かけましょう。

明治・大正期に港町として発展した小樽は、かつて漁業用の浮き玉やランプを製造していた歴史から、硝子工芸が盛んな街として知られています。今では「北一硝子」や「大正硝子」などの老舗が軒を連ね、歴史的建造物を改装した店舗で職人の技が光る作品を展示・販売しています。

きらめく硝子器やランプの他、旅行者に人気があるのはガラス制作体験です。大正硝子館では、自分だけの模様を描ける「サンドブラスト体験」や、色と形を選んで作る「とんぼ玉づくり体験」が楽しめます。スタッフの丁寧なサポートがあるので、初心者でも安心です。完成した作品は旅の記念やお土産にもぴったりです。

北一硝子三号館の詳細

住所 北海道小樽市堺町7-26
アクセス 徒歩:JR南小樽駅から約10分
車:札樽道小樽ICから約7分
公式ホームページ https://kitaichiglass.co.jp/
電話番号 0134-33-1993
営業時間 9:00~18:00
北一ホール9:00~17:30
定休日 なし

大正硝子本店の詳細

住所 北海道小樽市色内1-1-8
アクセス JR小樽駅から徒歩約10分
公式ホームページ https://www.otaruglass.com/
電話番号 0134-32-5101
営業時間 9:00〜19:00
定休日 なし

小樽オルゴール堂|ノスタルジックな音色に包まれるひととき

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ガラス細工のきらめきを楽しんだ後は、「小樽オルゴール堂」へ向かいましょう。

小樽オルゴール堂は、本館を中心に、2号館アンティークミュージアムや遊工房など複数の建物が点在するオルゴールの街の象徴的スポットです。

本館前では「世界最大の蒸気時計」が15分ごとに汽笛を鳴らし、レトロな街並みにやさしい音色を響かせます。2号館では100年以上前のパイプオルガンやアンティークオルゴールの実演が行われ、歴史ある音の重なりが心を包み込みます。また、遊工房では自分だけのオルゴールづくり体験もでき、旅の思い出を「音」に刻めます。

小樽らしいノスタルジーと温もりに満ちた時間を楽しんでみてください。

住所 北海道小樽市住吉町4-1
アクセス 徒歩:JR南小樽駅から約7分
車:札樽道小樽ICから約10分
公式ホームページ https://www.otaru-orgel.co.jp/
電話番号 0134-22-1108
営業時間 9:00~18:00
定休日 なし
料金 入場無料

カフェタイム|小樽運河沿いで過ごす癒やしのティーブレイク

オルゴール堂を訪れた後は、小樽運河沿いで穏やかなカフェタイムを楽しみましょう。

歴史的な倉庫を改装したエリアには、「小樽洋菓子舗ルタオ本店」や「六花亭 小樽運河店」など、北海道の素材を生かしたスイーツを味わえるお店が並んでいます。また。「北一硝子 北一ホール」や「大正硝子くぼ家」では、ガラスのランプがともる温かな雰囲気の中で、上質なデザートやドリンクを堪能できます。

散策の締めくくりに「美美カフェレストラン」で香り高いコーヒーを味わえば、心まで満たされる穏やかな午後を過ごせるでしょう。

運河のきらめきを眺めながら、旅の思い出をゆっくり振り返ってみてください。

日銀通り|歴史的建造物をめぐるノスタルジックな散歩道

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カフェでゆったりとした時間を過ごした後は、小樽の歴史を感じられる日銀通りを散策してみましょう。

日銀通りは、かつて「北のウォール街」と呼ばれた金融街で、明治から昭和初期にかけて多くの銀行が立ち並んでいました。現在もその名残をとどめる建物が数多く残り、重厚な石造りの街並みが当時の面影を伝えています。中でも、ルネッサンス様式の「旧三井銀行小樽支店」や、白い円柱が印象的な「旧北海道拓殖銀行小樽支店(現・似鳥美術館)」は必見です。さらに、辰野金吾らが手掛けた「日本銀行旧小樽支店(現・金融資料館)」では、壮麗な建築とともに金融の歴史を学べます。

小樽の栄華を物語る通りを歩きながら、今と昔が交わる小樽の魅力をゆっくり味わってみてください。

住所 北海道小樽市色内
アクセス 徒歩:JR小樽駅から約10分
公式ホームページ https://www.city.otaru.lg.jp/navi/kanko/
電話番号 0134-32-4111(小樽市観光振興室)
営業時間 施設により異なる
定休日 施設により異なる
料金 金融資料館は入館無料で見学可能

小樽天狗山ロープウエイ|街と海を一望する絶景パノラマ

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歴史ある街並みを歩いた後は、ロープウエイに乗って小樽の街全体を見渡せる天狗山へ足を運んでみましょう。

小樽天狗山は市街地から車で約15分、標高532メートルの山頂まではロープウエイで約4分の空中散歩が楽しめます。上昇するにつれてノスタルジックな街並みと小樽港が広がり、晴れた日には石狩湾や積丹半島、暑寒別連峰まで見渡せます。山頂には五つの展望台があり、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で一つ星に選ばれた絶景を堪能できます。

特に夜には函館山・藻岩山と並ぶ「北海道三大夜景」の一つとして知られる光のパノラマが広がり、息をのむ美しさです。季節ごとに変わる景色とともに特別なひとときを過ごせます。

住所 北海道小樽市最上2丁目16-15
アクセス バス:JR小樽駅から約17分「天狗山ロープウェイ」下車
車:札樽自動車道小樽ICから約15分
公式ホームページ https://tenguyama.ckk.chuo-bus.co.jp/
電話番号 0134-33-7381
営業時間 9:00~21:00(時間短縮営業の場合あり)
定休日 なし(3月下旬~4月中旬、11月に整備運休あり)
料金 大人往復:2,000円(1,800円)
子供往復:2,000円(900円)
※()内は20名以上の団体の料金

【1泊2日で巡る】夜景とグルメを味わう小樽旅

ここからは、1泊2日で小樽を満喫する際の、2日目の過ごし方を紹介します。

小樽三角市場|旬の味覚とお土産探しを楽しむ市場散歩

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1泊して迎える小樽の朝は、新鮮な海の幸が並ぶ「小樽三角市場」から始めてみましょう。屋根付きの市場であるため、天候を気にせず散策できます。

小樽駅のすぐ隣に位置し、屋根と敷地が三角形をしていることからその名が付けられました。昭和23年頃、駅前に並んだ数軒の露店から始まり、のちに石狩や後志地方などからの買い出し客も訪れる朝市として発展しています。現在は約20軒の店舗が並び、ウニやイクラ、ホタテなど旬の魚介を扱う鮮魚店や食堂が軒を連ねています。

例えば「滝波食堂」では、好みの具材を選べる名物「わがまま丼」が評判です。新鮮な海鮮丼を朝食に味わえば、旅の2日目も元気にスタートできるでしょう。買い物を楽しみたい方は、干物や珍味など小樽らしいお土産もチェックしてみてください。

住所 北海道小樽市稲穂3丁目10-16
アクセス 徒歩:JR小樽駅から約1分
車:札樽道小樽ICから約15分
公式ホームページ http://otaru-sankaku.com/index.html
電話番号 0134-23-2446
営業時間 7:00~17:00(店舗により異なる)
定休日 なし

祝津パノラマ展望台|海と街を一望できる絶景スポットへ

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市場で新鮮な海の幸を楽しんだ後は、「祝津パノラマ展望台」へ足をのばしてみましょう。

ニセコ・積丹・小樽海岸国定公園内にある展望台で、標高およそ70メートルの丘の上からは石狩湾と小樽の街並み、そして遠くに暑寒別岳や増毛岳まで見渡せます。

東側には赤と白の灯台が印象的な日和山灯台と鰊御殿があり、西側には日本海が広がります。春から夏にかけては、水平線に沈む夕陽が黄金色に輝き、カメラを手にした観光客でにぎわいます。冬には雪化粧した断崖や深い青の海が美しいコントラストを見せ、静かな時間を楽しむのにぴったりです。

アクセスはJR小樽駅から北海道中央バス「おたる水族館行き」で終点下車、徒歩約10分で到着します。駐車場も整備されており、ドライブにもおすすめです。

住所 北海道小樽市祝津3丁目
アクセス JR小樽駅から北海道中央バス「おたる水族館行き」で終点下車、徒歩約10分
公式ホームページ https://www.city.otaru.lg.jp/
電話番号 0134-32-4111(小樽市役所)

おたる水族館|イルカやアザラシに出会える海辺の人気施設

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絶景を満喫した後は、展望台のすぐそばにある「おたる水族館」へ向かいましょう。

日本海を望む丘の下に建つおたる水族館は、年間約40万人が訪れる北海道でも有数の人気スポットです。館内では約250種・5,000点の生きものが展示されており、イルカやトド、セイウチのダイナミックなショーは大人にも子どもにも大好評です。

見どころは、海を仕切っただけの天然プールでアザラシやトドが暮らす「海獣公園」です。波の高さや天気の変化もそのまま感じられる自然に近い環境で、北の海の生命力を肌で体感できます。世界的にも珍しいネズミイルカの展示や、日本一の飼育数を誇るアザラシたちも必見です。

祝津パノラマ展望台と合わせて訪れれば、雄大な海の景色と海の生きもの、両方の魅力を一度に楽しめるでしょう。

住所 北海道小樽市祝津3丁目303
アクセス バス:JR小樽駅前ターミナルからおたる水族館行きで約25分、終点下車徒歩すぐ
車:札樽道小樽ICから道道17・454号経由 約20分
公式ホームページ https://otaru-aq.jp/
電話番号 0134-33-1400
営業時間 通常営業:2025年3月15日(土)~2025年11月24日(月・振)
冬期営業:2025年12月13日(土)~2026年2月23日(月・祝)
定休日 営業期間中は無休 ・年末年始も休まず営業
料金 大人(高校生以上 16歳以上):1,800円(1,500円)
小人(小中学生 6~15歳):700円(500円)
幼児(3~5歳):350円(300円)
※()内は15名以上の団体の料金

おたるワインギャラリー|ワインの香りに包まれる大人の観光体験

海辺の「おたる水族館」で海のいきものたちに癒やされた後は、「おたるワインギャラリー」へ向かってみましょう。

1974年創業の北海道ワインが運営するおたるワインギャラリーは、日本産ぶどう100%のワインづくりにこだわり続け、2024年4月に全面リニューアルオープンしました。

見学ツアーでは、ぶどうの受け入れから醸造・瓶詰めまでの工程をスタッフが丁寧に案内してもらえます。4Kシアターで広大な鶴沼ワイナリーの四季を体感できる「ヴァーチャルヴィンヤード」や、貴重なヴィンテージワインが並ぶ展示エリアも見どころです。試飲ルームでは受賞歴のあるワインを中心に、地元食材とのペアリングを楽しめます。

自然と文化が息づく小樽の丘で、ワインの香りに包まれながら大人のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

おたるワインギャラリーはさっぽろ圏の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「さっぽろ圏e旅ギフト」をお支払時にご利用いただけます。会計時にレジ付近に設置された二次元コードを電子ギフト画面から読み取り、金額を入力するだけで簡単にお支払いが可能です。

住所 北海道小樽市朝里川温泉1丁目130
アクセス JR「南小樽」駅から車で約15分、キロロリゾートへ向かう国道393号(メープル街道393)沿い
公式ホームページ https://www.hokkaidowine.com/
電話番号 0134-34-2187
営業時間 9:00~17:00(年末最終日は15:00まで)
定休日 年末年始
料金 入場料無料
醸造所有料ガイドツアー:フルコース 6,600円(税込)
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 現金又はクレジットカード

徳光珈琲銭函店|帰路に立ち寄りたい海辺のロースタリーカフェ

ワイナリーでの余韻を感じながら帰路につく途中、ゆったりと立ち寄りたいスポットが「徳光珈琲 銭函店」です。

札幌市内に2店舗、小樽市に1店舗を展開する人気ロースタリーカフェで、代表自ら世界中のコーヒー農園を訪ね、品質の確かな豆だけを仕入れています。豆本来の風味を最大限に引き出すため、生豆と焙煎(ばいせん)後の「二つの鮮度」に徹底してこだわり、透明感のある味わいを追求しています。銭函の海を望む店内には、香ばしい香りと穏やかな波音が漂い、旅の締めくくりにぴったりのひとときを演出してくれること間違いなしです。

一杯のコーヒーを通して、日常に寄り添う豊かさを届けたいという思いから、コーヒー教室やオリジナルグッズ販売なども行われており、小樽の新しい「癒やしの名所」として人気を集めています。

徳光珈琲銭函店はさっぽろ圏の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「さっぽろ圏e旅ギフト」をお支払時にご利用いただけます。会計時にレジ付近に設置された二次元コードを電子ギフト画面から読み取り、金額を入力するだけで簡単にお支払いが可能です。

住所 北海道小樽市銭函2丁目2-8
アクセス 徒歩:JR銭函駅から約1分
公式ホームページ https://tokumitsu-coffee.com/shop
電話番号 080-7134-8245
営業時間 10:00〜19:00(L.O.18:30)
※土日祝のみ7:30開店
定休日 年末年始
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 現金、クレジットカード

【2泊3日で満喫】小樽から足をのばす近郊観光モデルコース

2泊3日するのであれば、さらに足を延ばして近郊を観光しましょう。小樽から足をのばすと、海と山、グルメと自然が融合した魅力的な町が点在しています。ここでは、2泊3日の旅におすすめの「余市町」「赤井川村」「石狩市」を巡るコースを紹介します。

  • 余市町
  • 赤井川村
  • 石狩市

余市町

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札幌から約1時間、そして小樽市からは車で約30分ほど走ると、海と丘と果樹園が広がる余市町にたどり着きます。

「ニッカウヰスキー蒸溜所」があることで知られるこの町は、かつてニシン漁で栄えた歴史を持ち、現在ではえび・いか・かれいなど豊富な海産物の漁場でもあります。さらに、北海道でも有数のりんご、梨、ぶどうの産地であり、ぶどうを生かしたワイナリーも近年増えています。

温暖な気候に恵まれた丘陵地帯には豊かな畑が広がり、眼前には日本海が広がる絶好のロケーションです。海の味覚、果実の甘さ、そしてワインの香りまで、人の技と自然の恵みによって育まれたフルコースの旅を、ここ余市町で満喫してみてください。港町の雰囲気から一歩外に出ると、北海道の豊かな自然と食文化を深く感じられます。

赤井川村

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小樽の街並みを楽しんだ後は、山々に囲まれた静かな村・赤井川村へ足をのばしてみるのもおすすめです。小樽から車で約40分、周囲をぐるりと山に囲まれた地形が特徴の「カルデラの里」です。かつて大規模な火山活動でできた噴火口跡が盆地となり、現在では豊かな田園が広がる穏やかな風景が見られます。

冬は北海道でも有数の豪雪地帯として知られ、スキーやスノーシューなどのアクティビティが人気です。一方、夏は昼夜の寒暖差が大きく、トマトやトウモロコシ、花などの栽培に適しています。村内では多彩な農作物が育ち、「北海道で作れない作物はない」といわれるほどの豊かな農業が営まれています。

また、村の誇りでもある郷土芸能「カルデラ太鼓」は、開拓の歴史と地域の絆を今に伝える文化として受け継がれています。小樽の港町から一転、山に抱かれたこの地では、自然と人の営みが調和する穏やかな時間が流れています。

石狩市

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旅の締めくくりには、小樽から車で約1時間、札幌の北に広がる石狩市へ足をのばしてみましょう。石狩湾に面し、雄大な石狩川が流れるこの街は、水と自然に恵まれたエリアです。かつては西蝦夷地の交易拠点として栄え、今も歴史ある旧跡や文化が息づいています。

石狩市は北海道の中でも比較的温暖で、四季折々の風景が楽しめる点が魅力です。春から夏にかけては海辺のドライブやキャンプ、秋は美しい紅葉、冬は雪景色の中で温かな食を楽しめます。夕暮れには、日本海に沈む夕陽が石狩湾を黄金色に染め上げる幻想的な光景も見どころの一つです。

地元漁港では、旬の海産物や名物の石狩鍋が味わえる飲食店も多く、旅の最後にぴったり。観光施設や飲食店の中には「さっぽろ圏e旅ギフト」の加盟店もあり、お得に楽しめます。自然と食、歴史の調和した石狩で、穏やかな旅の終わりを迎えてみてはいかがでしょうか。

小樽観光におすすめのホテル3選

小樽観光をゆっくり楽しむなら、宿選びも旅の大切なポイントです。運河沿いの街歩きや夜景観賞、グルメ巡りの拠点として、アクセスや雰囲気、温泉の有無などもチェックしておきたいところですよね。ここからは、小樽観光におすすめのホテルを紹介します。

  • オーセントホテル小樽
  • アールジェイホテルズ小樽
  • おたる宏楽園

これらのホテルは全てさっぽろ圏の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「さっぽろ圏e旅ギフト」をお支払時にご利用いただけます。会計時にレジ付近に設置された二次元コードを電子ギフト画面から読み取り、金額を入力するだけで簡単にお支払いが可能です。

オーセントホテル小樽

オーセントホテル小樽は、小樽の歴史ある街並みに調和する、落ち着いたクラシカルデザインが魅力のホテルです。

外観はどこか懐かしさを感じさせつつも、館内は現代的で洗練された空間。重厚感とモダンさが共存するたたずまいが、旅情をいっそう引き立てます。ホテル名「オーセント」は、「本物・真正」を意味する英語「AUTHENTIC」に由来し、誠実で上質なおもてなしを追求する姿勢が込められています。

客室には北海道産の家具を使用し、柔らかな色調と木のぬくもりが調和。広めの水まわりや、快適さを重視した設計が特徴です。館内のレストランでは、地元で育まれた旬の食材を使い、料理人が一皿ずつ丁寧に仕上げた料理を提供しています。旅の思い出に残る特別な味わいが楽しめるでしょう。

JR小樽駅から徒歩約5分、アーケード街に面した便利な立地で、雨や雪の日でも安心です。小樽観光の拠点として、歴史と温かさを感じる滞在をかなえてくれます。

住所 北海道小樽市稲穂2丁目15-1オーセントホテル小樽1F
アクセス方法 徒歩:JR小樽駅から約5分
公式ホームページ https://www.authent.co.jp/
電話番号 0134-27-8100
駐車場 あり
客室数 175室
チェックイン 14:00以降
チェックアウト 11:00まで
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 現金、カード可、電子マネー可

アールジェイホテルズ小樽

2023年11月にオープンした「アールジェイホテルズ小樽」は、全36棟の独立型トレーラーハウスで構成された新スタイルの宿泊施設です。

客室にはバス・トイレが完備され、シンプルながらも快適に過ごせる設計。ツインルームを中心に、ミニキッチン付きやペット同伴可能な部屋もあり、旅の目的に合わせた滞在が楽しめます。

敷地内にはバーベキューコーナーがあり、屋外で小樽の新鮮な魚介を炭火で焼いて味わうことも可能です。「手ぶらバーベキューセット」(要予約)を利用すれば、コンロや調味料、小樽地酒までそろいます。カジュアルな中にも小樽らしい体験を楽しめる、自由度の高いホテルです。

住所 北海道小樽市稲穂5丁目7-8
アクセス方法 徒歩:JR小樽駅から約13分
公式ホームページ https://rjhotels.co.jp/
電話番号 0134-61-6612
駐車場 あり
客室数 36室
チェックイン 15:00〜23:00
チェックアウト 10:00まで
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 PayPayのみ

おたる宏楽園

朝里川温泉郷の入口にたたずむ「おたる宏楽園」は、四季折々の自然に包まれた庭園露天の温泉旅館です。

館内は畳敷きで統一され、和の趣を大切にした落ち着いた空間が広がります。離れには木造のフィンランド式サウナが新設されており、セルフロウリュを楽しめる他、水風呂は湧水のかけ流しというぜいたくな仕様です。さらに、庭園内にはカフェスペースもあり、昼は木漏れ日の中でソフトクリームを、夜はたき火を囲みながら小樽産いちごのパフェを味わえます。

プライベートな空間を重視したお部屋食や個室食事処の用意もあり、他の宿泊客との接触を気にせず安心して過ごせるのも魅力です。自然と癒やし、そして上質なおもてなしが調和する、心豊かな時間を届けてくれます。

住所 北海道小樽市新光5丁目23-1
アクセス方法 車:札樽道朝里ICから約1分、JR小樽築港駅から約10分
バス:JR小樽駅中央バスターミナル2番乗り場朝里川温泉行乗車約23分、宏楽園下車
公式ホームページ https://www.otaru-kourakuen.com/index.html
電話番号 0134-54-8221(受付時間:9:00〜20:00)
駐車場 あり
客室数 34室
チェックイン 15:00以降
チェックアウト 11:00まで
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 現金可、カード可、売店のみ一部電子マネー可
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