小樽の穴場観光スポット15選!地元民に愛される隠れ家的名所を紹介

2025年12月26日
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小樽観光といえば運河や堺町通りが有名ですが、実はまだ知られていない魅力的な穴場スポットがたくさんあります。

海や山に囲まれた自然豊かな風景、歴史を感じる建物、地元の人が通う小さなカフェや美術館、そして静かにくつろげる隠れ宿など、小樽らしさをより深く味わえる場所ばかりです。

本記事では、穏やかに過ごせる小樽の穴場スポットをジャンル別に分かりやすく紹介します。心休まる旅の参考にしてみてください。

※本記事の内容は2025年11月19日時点の情報に基づいています。現在の最新情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

旅先納税でかしこく旅をしよう

旅先納税とは

旅先納税はふるさと納税の制度を活用し、旅行や出張で訪れる予定または滞在中の地域に寄付を行い、返礼品として1円単位で使える電子ギフトを受け取れる新しい仕組みです。

寄付をスマートフォンから観光中でも行える上、受け取った電子ギフトをその場ですぐに利用できる点が大きな魅力です。返礼品の電子ギフトは地域内の飲食店や宿泊施設などで使えるため、旅にかかる実質の費用を抑えながら、旅をより満喫できます。

2025年11月時点で、全国94の自治体が旅先納税を導入しており、現在も増加中です。地域経済への貢献と併せて、より充実した旅の体験ができる新たなスタイルとして注目を集めています。

さっぽろ圏(札幌市、小樽市、岩見沢市、江別市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町)では、返礼品として「さっぽろ圏e旅ギフト」を導入しており、飲食店や宿泊施設、観光体験などの加盟店全店で利用可能です。

ふるさと納税とは

ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付することで、所得税や住民税の控除が受けられる国の制度です。加えて、寄付をした際に、地域の特産品や体験サービスなどの返礼品を受け取れます。

自己負担額は2,000円のみで、それを超える寄付分は年収や家族構成に応じて控除の対象になります。ただし、控除の上限を超えた分は全額自己負担となるため、事前にシミュレーションで確認しておくことが重要です。

条件を満たして活用すれば、自分が選んだ地域を応援しながら、実質2,000円で地域の魅力あふれる返礼品を受け取れる制度です。

小樽を体感する|穴場のクルーズ&体験スポット

観光地として知られる小樽ですが、街歩きだけでなく「体験を通して楽しむ」穴場スポットも充実しています。まず、五感で小樽を感じられる特別な時間を過ごせるおすすめの穴場スポットを紹介します。

  • 小樽青の洞窟 龍宮クルーズ
  • おたるワインギャラリー
  • 小樽キャンドル工房
  • 田中酒造 亀甲蔵

青の洞窟 龍宮クルーズ

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小樽の大自然を海から体感できる特別なアクティビティが「青の洞窟 龍宮クルーズ」です。ニセコ積丹小樽海岸国定公園の海域を、約1時間ほどかけてボートで巡るこのツアーでは、長い年月をかけて波が削り出した断崖や奇岩を間近に見られます。

潮風を受けながら進むボートからは、海鳥が飛び交う姿や運が良ければイルカが泳ぐ様子も見られ、まるで自然と一体になるような体験が味わえるでしょう。

航路のハイライトは、太陽の光が反射して水面が深い青色に輝く「青の洞窟」で、海水の透明度が高いこのエリアならではの幻想的な光景です。2025年7月に発生した落石の影響で、現在は洞窟内部への進入は休止中ですが、外側からでもその美しさは十分に感じられます。

運航は春から秋にかけての期間限定で、小樽の壮大な海の魅力を五感で味わえる穴場スポットです。

青の洞窟龍宮クルーズは、さっぽろ圏の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「さっぽろ圏e旅ギフト」をお支払時にご利用いただけます。会計時にレジ付近に設置された二次元コードを電子ギフト画面から読み取り、金額を入力するだけで簡単にお支払いが可能です。

住所 北海道小樽市港町4-5
アクセス 徒歩:JR小樽駅から約15分
車:札樽道小樽ICから約10分
公式ホームページ https://hokuo-marine.com/
電話番号 0134-32-3911
営業時間 8:30〜17:30
定休日 悪天候時欠航、冬季休業
料金 大人:6,000円
U22(中学生~22歳):5,500円
小人(3歳~小学生):4,000円
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 現金・カード可、他クーポン類との併用不可

おたるワインギャラリー

ゆったりと大人の時間を過ごせる穴場スポットが「おたるワインギャラリー」です。小樽の丘に建つこの施設は、1974年創業の北海道ワイン株式会社が運営しており、国産ぶどう100%にこだわったワインづくりを続けています。2024年春のリニューアルを経て、より開放的で洗練された空間に生まれ変わりました。

館内では、醸造や瓶詰めといった工程をスタッフの案内で見学でき、ワインづくりの奥深さを学べます。4K映像による「ヴァーチャルヴィンヤード」では、広大な鶴沼ワイナリーの四季を臨場感たっぷりに体感できる他、貴重なヴィンテージワインを展示したエリアも必見です。見学後は、試飲コーナーで受賞歴のある銘柄や限定ワインを味わいながら、北海道の風土が育む豊かな香りを楽しめます。

小樽の自然と文化が息づくこの場所で、五感を通して「ワインのまち小樽」を感じてみてはいかがでしょうか。

おたるワインギャラリーはさっぽろ圏の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「さっぽろ圏e旅ギフト」をお支払時にご利用いただけます。会計時にレジ付近に設置された二次元コードを電子ギフト画面から読み取り、金額を入力するだけで簡単にお支払いが可能です。

住所 北海道小樽市朝里川温泉1丁目130
アクセス JR「南小樽」駅から車で約15分、キロロリゾートへ向かう国道393号(メープル街道393)沿い
公式ホームページ https://www.hokkaidowine.com/
電話番号 0134-34-2187
営業時間 9:00~17:00(年末最終日は15:00まで)
定休日 年末年始
料金 入場料無料
醸造所有料ガイドツアー:フルコース 6,600円(税込)
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 現金またはクレジットカード

小樽キャンドル工房

小樽キャンドル工房は、街を離れて心を落ち着けたい人にぴったりの体験スポットです。堺町通りの一角にある石造りの建物は、かつて船の物資倉庫として使われていたもので、今では温かな明かりに包まれた工房として生まれ変わりました。歴史を感じる外観と、北欧の素材で仕上げた柔らかな空間が、訪れる人を静かに迎えてくれます。

店内では、職人が一つずつ丁寧に仕上げたキャンドルが並び、やさしい光と香りが漂っています。ワークショップでは、自分だけのキャンドルを作る体験ができ、色や形を自由に選びながら、世界に一つの明かりを生み出せます。溶けたロウが少しずつ固まり、手の中で形になっていく時間は、まるで自分の心に小さな明かりをともすような感覚を味わえるでしょう。

小樽らしいノスタルジーと静けさに包まれた、まさに知る人ぞ知る癒やしの穴場スポットです。

住所 北海道小樽市堺町1‐27
アクセス JR小樽駅から徒歩15分
公式ホームページ https://otarucandle.jp/
電話番号 0134-24-5880
営業時間 10:00〜18:00
定休日 12月31日、1月1日

田中酒造 亀甲蔵

田中酒造 亀甲蔵は、小樽で日本酒文化を間近に感じられる貴重なスポットです。1899年に創業した蔵元で、天狗山の雪解け水と北海道産の酒米を使い、冷涼な気候を生かした通年醸造を行っています。全国でも珍しいこの製法により、季節を問わず仕込みの香りが漂い、訪れるたびに新しい表情を見せてくれます。

本店は1927年建築の木造二階建てで、小樽市の「歴史的建造物」に指定されています。昭和初期の趣を再現した店内には、当時の帳簿や看板が展示され、まるで時をさかのぼったような気分を味わえます。ガラス越しに麹室や仕込みタンクを見学できる蔵の見学は無料で、酒造りの工程を気軽に学べます。

試飲スペースでは、季節限定酒や蔵元限定酒など常時10種類以上を試すことができ、専門スタッフが味の特徴を丁寧に説明してくれます。代表銘柄「宝川」や、果実のリキュール「小樽美人」シリーズなど、小樽でしか購入できない銘柄も豊富です。観光途中に立ち寄れば、歴史と伝統に息づく日本酒の世界をじっくり楽しめます。

住所 北海道小樽市信香町2-2
アクセス 徒歩:JR南小樽駅から約5分
公式ホームページ https://tanakashuzo.com/brewery/
電話番号 0134-21-2390
営業時間 9:05~17:30
定休日 なし

小樽の味を楽しむ|穴場の市場&グルメスポット

小樽には観光客が集まる人気グルメスポットだけでなく、地元の人たちが日常的に訪れる「食の隠れ家」が数多くあります。ここからは、小樽ならではの食文化を楽しめる穴場の市場&グルメスポットを紹介します。

  • 南樽市場・新南樽市場
  • UNGAPLUS(うんがぷらす)
  • ポートマルシェ otarue

南樽市場・新南樽市場

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小樽の地元グルメを味わうなら、観光地の中心から少し離れた「南樽市場」と「新南樽市場」を訪れてみましょう。どちらも小樽市民の食卓を支える「まちの台所」として長く親しまれています。

1949年に誕生した南樽市場は、鮮魚や青果、精肉から手づくり惣菜までがそろう活気あふれるスポットです。29軒の専門店が並び、昔ながらの対面販売が今も残っています。寿司や海鮮丼、ラーメンなどその場で食事を楽しめるお店もあり、地元の人に混じって旬の味を堪能できます。休憩スペースでは、買った惣菜を食べながらゆっくりひと息つくことも可能です。

新南樽市場は平成に入って開設された比較的新しい市場で、駐車場も広く、旅行者でも立ち寄りやすい点が魅力です。地元漁港の魚介類や北海道産の野菜・果物を扱う25の専門店が並び、鮮度と価格にこだわった品ぞろえが評判です。市場内の食堂では、新鮮なネタを使った海鮮丼や定食を味わえ、観光の合間に地元の味を気軽に楽しめます。

観光地の華やかさとは一味違う、地元の人たちの暮らしが息づく二つの市場は、小樽のリアルな食文化を体感できる穴場グルメスポットです。

南樽市場の詳細

住所 北海道小樽市新富町12番1号
アクセス 電車:南小樽駅下車、徒歩5分
バス:奥沢口下車、徒歩1分
車:一般道路で約45分、高速道路で約30分(札幌方面から)
公式ホームページ http://www.nantaruichiba.or.jp/
電話番号 0134-23-0722(事務局)9:00~17:00
営業時間 9:00~18:00
※営業時間に関わらず、商品がなくなり次第、営業を終了している店舗があります。
定休日 店舗により異なる

新南樽市場の詳細

住所 北海道小樽市築港8-11
アクセス JR小樽築港駅より徒歩10分
札樽自動車道小樽ICより車で3分
公式ホームページ http://www.shin-nantaru.com/
電話番号 0134-27-5068
営業時間 9:00~18:00
定休日 水曜日

UNGAPLUS(うんがぷらす)

UNGAPLUS(うんがぷらす)は、小樽運河のほとりにある「旧小樽倉庫」の一角に店を構えるセレクトショップです。明治26年(1893年)に建てられたこの建物は、北海道で初めての営業倉庫として誕生し、現在も当時の面影を残した歴史的な空間として大切に使われています。瓦屋根にしゃちをのせた和洋折衷の意匠が特徴で、かつての港町の繁栄を今に伝えています。

店内では、小樽や北海道各地の素材を使った洋菓子や和菓子、海産加工品など、地域の魅力を生かした商品が並びます。また、北前船の寄港地にちなんだ全国各地の名産品も取り扱い、小樽と各地を結ぶ「食の物語」を感じられます。さらに、小樽近郊の職人が手がける帆布バッグや陶芸、キャンドルといったクラフト作品も充実しており、どれもこの土地の文化と人の手の温もりを伝えています。

歴史ある倉庫の落ち着いた空間で、ゆっくりと小樽の味と文化を楽しめるUNGAPLUSは、観光の合間に立ち寄るのにぴったりな穴場のグルメスポットです。

住所 北海道小樽市色内2丁目1番20号
アクセス JR函館本線「小樽駅」下車徒歩8分
公式ホームページ http://unga-plus.com/
電話番号 0134-65-8150
営業時間 10:00~18:00
定休日 年末年始

ポートマルシェ otarue

「ポートマルシェ otarue(オタルエ)」は、2024年3月にオープンした小樽観光の新たな玄関口です。小樽国際インフォメーションセンター内に位置し、地元の特産品から北海道各地の人気商品まで、観光客にも地元の人にも楽しめるラインアップがそろっています。

明るく開放的なガラス張りの建物の中には、約1,700点ものお土産が並び、スイーツや水産加工品、クラフト雑貨、地酒などを自由に見比べながら選べます。おたるワインをはじめとする北海道産ワインや日本酒、クラフトビールなど、ここでしか手に入らない限定商品も充実しています。ユニークな商品として、小樽産のニシンやカレイを使った無添加の犬用おやつも人気で、ペット連れの旅行者にも喜ばれています。

施設内には、焼きたてパンが楽しめる「Port bakery nomnom(ノムノム)」や、2025年1月オープン予定のハンバーガー店「CONTAINER BURGER 3-SUN-(サン)」もあり、軽食や休憩にぴったりです。夜20時まで営業しているため、観光後の立ち寄りにも最適です。

住所 北海道小樽市港町5-3
アクセス JR小樽駅より徒歩約13分
公式ホームページ https://otaru.base.shop/
電話番号 0134-64-1672
営業時間 9:00〜20:00
定休日 なし

小樽の自然を巡る|穴場の絶景&展望スポット

小樽には、運河や歴史的建造物だけでなく、豊かな自然と一緒に街を見渡せる絶景スポットが点在しています。ここからは、地元の人も誇る穴場の絶景&展望スポットを紹介します。

  • 毛無山展望所
  • 祝津パノラマ展望台
  • オタモイ海岸

毛無山展望所

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小樽と赤井川村をつなぐ国道393号線沿いにある毛無山展望所は、標高470メートルの位置から小樽の街並みを一望できる絶景スポットです。眼下には港町の風景が広がり、晴れた日には石狩湾の先まで見渡せます。海と街と山が重なり合う壮大なパノラマは、小樽の自然と都市が調和する姿を感じさせます。

日中は港や家並みの間を行き交う船や車の動きを楽しめ、夕暮れには街全体が柔らかな光に包まれます。夜になると、無数の明かりが海辺を照らし、まるで星が地上に降りたような幻想的な風景が広がります。その美しさが評価され、日本夜景遺産にも登録されました。

天狗山展望台とは異なる広がりのある景色を楽しめる点が魅力で、ドライブの途中に立ち寄る人も多く見られます。冬季は積雪のため駐車場が閉鎖される期間があるので、訪れる際は時期を確認しておくと安心です。

住所 北海道小樽市天神4-1
アクセス 車:JR小樽駅から約40分
車:札樽道朝里ICから約15分
公式ホームページ https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020100900664/
電話番号 0134-32-4111(小樽市観光振興室)
定休日 冬期閉鎖

祝津パノラマ展望台

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小樽市の北東部、祝津地区の丘の上にある祝津パノラマ展望台は、海と空の壮大なコントラストが楽しめる人気の展望スポットです。ニセコ・積丹・小樽海岸国定公園内に位置し、目の前には果てしなく広がる日本海が望めます。標高およそ70メートルの高台からは、日和山灯台や鰊御殿、高島岬など小樽を代表する景観を見渡すことができ、晴れた日には石狩湾の先に暑寒別岳や積丹半島まで見通せます。

春から夏にかけては、日本海に沈む夕日が水平線を金色に染め上げ、訪れる人々を魅了します。4月下旬から8月下旬にかけては、展望台から感動的な夕景を眺めようと多くの人が集まり、家族やカップルの撮影スポットとしても人気です。冬には雪化粧した海岸線と深い青の海が作り出す静かな景色が広がり、季節ごとに異なる表情を見せます。

天気や時間帯によって全く違う景観を楽しめる祝津パノラマ展望台は、小樽の自然をゆっくり感じたい方にぴったりの穴場スポットです。

住所 北海道小樽市祝津3丁目
アクセス JR小樽駅から北海道中央バス「おたる水族館行き」で終点下車、徒歩約10分
公式ホームページ https://www.city.otaru.lg.jp/
電話番号 0134-32-4111(小樽市役所)

オタモイ海岸

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小樽市北部のオタモイ海岸は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園の一部に指定された、断崖と奇岩が続く雄大な景観が魅力のエリアです。透明度の高い海は「積丹ブルー」とも呼ばれ、観光船から望む海岸線はまさに圧巻です。

「オタモイ」はアイヌ語で「砂の入り江」を意味し、市内では唯一のカタカナ地名でもあります。昭和初期には「竜宮閣」を中心としたオタモイ遊園地が存在し、多くの人でにぎわいましたが、戦争や火災により姿を消しました。現在は崖崩れの影響で陸路が閉鎖されていますが、海上からその雄大な景色を堪能できます。さらに、この地には江戸末期に建立されたと伝わる「オタモイ地蔵堂」があり、母子の供養を由来とする伝説が残されています。今も多くの地蔵がひっそりとたたずみ、過去の記憶と祈りを静かに伝えています。

自然の迫力と人々の信仰が共存する、神秘的な小樽の隠れた名所です。

住所 北海道小樽市祝津
アクセス 祝津側入口:小樽駅前から中央バス「おたる水族館」行きに乗車(約25分)し、終点下車徒歩約10分
オタモイ側入口:小樽駅前から中央バス「オタモイ入口」行きに乗車(約15分)し、「オタモイ団地」下車徒歩約10分
公式ホームページ https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020100901036/
電話番号 0134-32-4111内線7266、7267、7450、7451(産業港湾部 観光振興室)
営業時間 歩行可能期間:5月中旬〜11月

小樽の歴史を感じる|穴場の建造物&文化スポット

小樽は、かつて「北のウォール街」と呼ばれるほど北海道経済の中心として栄えた街です。今も街の随所に当時の面影を残す歴史的建造物が点在し、往時の繁栄と文化の薫りを感じさせてくれます。ここからは、建築美と物語を併せ持つ穴場の文化スポットをご紹介します。

  • 運河公園
  • 小樽市立美術館・小樽文学館
  • 小樽市鰊御殿
  • 小樽貴賓館(旧青山別邸)
  • 住吉神社

運河公園

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小樽運河の北端に位置する「運河公園」は、往時の姿をそのまま残す北運河沿いに整備された歴史公園です。

幅40メートルの水路が当時の原型をとどめ、港町として栄えた小樽の面影を今に伝えています。この公園は、国指定重要文化財である旧日本郵船株式会社小樽支店が荷物の積み下ろしを行っていた場所に造られたもので、かつての物流拠点の記憶を今に残しています。

園内には、明治から大正期に建てられた石造倉庫を改修した休憩棟や遊具棟が点在し、中央には当時の「船入澗(ふないりま)」を模した噴水池が設けられています。小樽港の築港に尽力した廣井勇や伊藤長右衛門の胸像、童謡「赤い靴」の親子像なども設置され、街の発展を支えた人々への敬意が感じられます。

夏には噴水で遊ぶ子どもたちの姿が見られ、お盆には灯籠流しが行われるなど、歴史と日常が穏やかに交わる憩いの場です。なお、園内施設は11月から翌年4月中旬まで冬季閉鎖となるため、訪問時期には注意してください。

住所 北海道小樽市色内3丁目6
アクセス バス:中央バス「錦町」下車徒歩約3分
徒歩:小樽駅から徒歩約20分
公式ホームページ https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2021062900013/
電話番号 0134-32-4111内線7386・7387(産業港湾部 港湾室 港湾業務課)
営業時間 トイレ棟・遊具棟・休憩棟:9:00~17:00
定休日 冬季(11月〜4月)

小樽市立美術館・小樽文学館

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明治から昭和初期にかけて商都として栄えた小樽は、経済だけでなく文化面でも豊かな発展を遂げ、多くの芸術家や文学者を輩出しました。その歴史と創造の軌跡を今に伝える場所が「小樽市立美術館」と「小樽文学館」です。両館は同じ建物内にあり、小樽の芸術と文学を一度に楽しめます。

美術館では、小樽出身の風景画家・中村善策や版画家・一原有徳の作品をはじめ、地域ゆかりの美術家による作品を中心に約3,000点を収蔵しています。常設展に加え、特別展や美術講座なども行われ、多くの市民に親しまれてきました。

隣接する文学館では、小林多喜二や伊藤整をはじめとした小樽ゆかりの文学者の原稿・書簡・著作などを展示し、街の風土と文学の関わりを紹介しています。特別展や文学講座、文学散歩なども実施され、来館者が作家たちの息づかいを身近に感じられる施設です。館内にはカフェ「JJ’s Café」も併設され、文化と憩いが融合した落ち着いた時間を過ごせます。

住所 小樽市色内1丁目9番5号
アクセス バス:中央バス「本局前」バス停から徒歩でおよそ5分
徒歩:JR小樽駅から徒歩でおよそ10分
公式ホームページ http://otarubij-kyoryoku.com/(美術館)
http://otarubungakusha.com/(文学館)
電話番号 0134-32-2388(教育委員会教育部 市立小樽文学館)
営業時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
定休日 月曜日・祝日の翌日(ただし土・日・祝の場合は休まず翌平日に振替)
年末年始(12月29日〜1月3日)
料金 共通入館券(市立小樽文学館と市立小樽美術館)
一般:800円(640円)
高校生:400円(320円)
市内にお住まいの70歳以上の方:400円(320円)
※()内は20名以上の団体の料金

小樽市鰊御殿

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日本海を望む高台に建つ「小樽市鰊御殿」は、かつて北海道のニシン漁で栄えた時代を今に伝える貴重な建築です。

1897(明治30)年に積丹・泊村の網元、田中福松によって建てられ、1958(昭和33)年に現在の祝津岬へ移築・復元されました。総面積約612平方メートルという壮大な造りは現存する鰊御殿の中でも最大級で、当時は120人もの漁夫(ヤン衆)が共同生活を送っていたといわれます。1960(昭和35)年には、北海道の民家として初めて「北海道有形文化財鰊漁場建築」に指定されました。

館内には、ニシン漁や加工に使われた道具、番屋で暮らした人々の生活用品や写真などが展示され、当時の漁場の様子を臨場感たっぷりに体感できます。衣装体験コーナーでは、漁師の作業着を身にまとっての記念撮影も可能です。

かつて小樽の繁栄を支えたニシン漁の息吹と北前船交易で栄えた海のまちの歴史を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

住所 北海道小樽市祝津3-228
アクセス JR小樽駅から中央バス「おたる水族館」行き乗車25分。終点にて下車後徒歩5分
海上観光船で小樽第3号ふ頭発「祝津」行き20分、下船後徒歩10分
公式ホームページ https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020100900596/
電話番号 0134-22-1038
営業時間 9:00~17:00(4/8~10/15)
9:00~16:00(10/16~11/23)
定休日 不定休(詳細は市役所ホームページをご確認ください)
料金 一般:300円(240円)
高校生・高校生・市内にお住まいの70歳以上の方:150円(120円)
小・中学生:無料
※()内は20人以上の団体の料金

小樽貴賓館(旧青山別邸)

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祝津の高台にたたずむ「小樽貴賓館(旧青山別邸)」は、にしん漁で莫大(ばくだい)な財を築いた青山家が大正時代に建てた別邸で、国の登録有形文化財に指定されている歴史的建造物です。

二代目青山政吉が娘・政恵とともに6年半もの歳月をかけて完成させた豪邸は、建坪190坪、18の部屋を備える壮麗な木造建築で、「北の美術豪邸」と称されるほどの美しさを誇ります。ヒノキやケヤキ、神代杉、屋久杉といった高級建材がふんだんに使われ、春慶塗の廊下や欄間の精緻な彫刻、七宝焼のふすま引手など、細部まで芸術的な意匠が凝らされています

庭園では四季折々の花々が咲き誇り、特に5月下旬から7月上旬にかけて開催される「牡丹・芍薬まつり」では華やかな景観が楽しめます。隣接する「小樽貴賓館」には、天井いっぱいに描かれた花の大天井画があり、和食レストランでは名物「にしんのお重」や「にしんそば」など、小樽らしい旬の味覚を堪能できます。

見る・味わうの両方で、華やかなりし時代の余韻を体感できる穴場スポットです。

住所 北海道小樽市祝津3-63
アクセス JR小樽駅前ターミナルから北海道中央バス祝津行きで約20分「祝津3丁目」下車徒歩約5分
車:札樽道小樽ICから道道17号・454号経由で8km 約15分
公式ホームページ http://www.otaru-kihinkan.jp/
電話番号 0134-24-0024
営業時間 【旧青山別邸】
(4~10月)9:00~17:00、(11~3月)9:00~16:00、 (12月29日~12月31日)9:00~15:00
※最終受付は終了時間の30分前
定休日 【旧青山別邸】1月1日~7日
料金 【旧青山別邸】
大人(中学生以上):1,300円(1,170円)
子供(小学生):650円
※()内は10人以上の団体の料金

住吉神社

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小樽の人々から長く信仰を集める「住吉神社」は、港町の守り神として知られる由緒ある神社です。創建は1864(元治元)年で、箱館八幡宮の神主・菊池重賢が「ヲタルナイ」と「タカシマ」の総鎮守として住吉大神を勧請したことが始まりとされています。現在の場所には1881(明治14)年に社殿が整えられ、以来150年以上にわたって小樽の繁栄と安全を見守り続けています。

ご祭神は、海上安全をつかさどる底筒男神・中筒男神・表筒男神の「住吉三神」と、神功皇后として知られる息長帯姫命です。古くから海運や漁業の守護神として信仰され、現在も交通安全や厄除け、安産などのご利益を求めて多くの人が訪れます。

毎年7月には「小樽まつり」が開かれ、地元の夏を彩る大きな行事として親しまれています。一方で、春から秋にかけて行われる「花手水(はなちょうず)」では、色とりどりの花が水面に浮かび、静かな境内を華やかに彩ります。にぎやかさと落ち着きが共存する、知る人ぞ知る小樽の癒やしスポットです。

住所 北海道小樽市住ノ江2丁目5番1号
アクセス JR:JR北海道「南小樽駅」下車徒歩8分
JR:JR小樽駅より約10分
公式ホームページ http://www.otarusumiyoshijinja.or.jp/
電話番号 0134-23-0785
営業時間 参拝は24時間 社務所:9:00~17:30

小樽観光におすすめの穴場ホテル

小樽観光をゆったり楽しむなら、落ち着いて滞在ができる「穴場ホテル」を選びましょう。ここからは、観光拠点としてアクセスが良く、静かな時間を過ごせる宿泊施設を厳選してご紹介します。

  • おたる宏楽園
  • アールジェイホテルズ小樽
  • オーセントホテル小樽

これらのホテルは全てさっぽろ圏の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「さっぽろ圏e旅ギフト」をお支払時にご利用いただけます。会計時にレジ付近に設置された二次元コードを電子ギフト画面から読み取り、金額を入力するだけで簡単にお支払いが可能です。

おたる宏楽園

小樽の中心部から車で約15分、朝里川温泉郷の入口に位置する「おたる宏楽園」は、豊かな自然と静けさに包まれた隠れ家のような温泉旅館です。

広大な日本庭園の中に建つ一軒宿で、全34室のうち28室には専用の露天風呂を完備しており、畳敷きの館内は素足でも心地よく、和の趣を感じながらゆったりと過ごせます。最近では、二つの大浴場にサウナや焚火テラスが加わり、より開放的にリラックスできる空間へと進化しました。さらに、離れにはフィンランド式の木造サウナを新設しました。自然の湧水を使った水風呂と庭園を望むデッキで「ととのう」体験を満喫できます。

食事は部屋または個室で提供され、地元食材を生かした繊細な懐石料理が好評です。館内には季節の花が飾られ、訪れるたびに心が和むおもてなしが感じられます。にぎやかな観光地から少し離れ、静かに過ごしたい方にぴったりの穴場宿です。

住所 北海道小樽市新光5丁目23-1
アクセス方法 車:札樽道朝里ICから約1分、JR小樽築港駅から約10分
バス:JR小樽駅中央バスターミナル2番乗り場朝里川温泉行乗車約23分、宏楽園下車
公式ホームページ https://www.otaru-kourakuen.com/index.html
電話番号 0134-54-8221(受付時間:9:00〜20:00)
駐車場 あり
客室数
チェックイン 15:00以降
チェックアウト 11:00まで
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 現金可、カード可、売店のみ一部電子マネー可

アールジェイホテルズ小樽

2023年11月に開業した「アールジェイホテルズ小樽」は、小樽運河近くにある全36棟のトレーラースタイルのホテルです。

各客室が独立しており、まるで小さなコテージのように静かで落ち着いた滞在を楽しめます。全室にバス・トイレが備わり、一部の部屋ではペットとの宿泊も可能です。宿泊者専用の屋外バーベキューエリアがあり、手ぶらで楽しめるセットプラン(要予約)も用意されています。炭火コンロや調味料がそろっており、ホテル内の自動販売機で購入できる海鮮を焼いて味わえる点が魅力です。

札幌から車で約40分とアクセスも良く、自然の中で気軽にアウトドア気分を味わいたい方におすすめの穴場ホテルです。

住所 北海道小樽市稲穂5丁目7-8
アクセス方法 徒歩:JR小樽駅から約13分
公式ホームページ https://rjhotels.co.jp/
電話番号 0134-61-6612
駐車場 あり
客室数 36室
チェックイン 15:00〜23:00
チェックアウト 10:00まで
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 PayPayのみ

オーセントホテル小樽

「オーセントホテル小樽」は、小樽駅から徒歩約5分の便利な場所に建つクラシックホテルです。歴史ある港町の景観に調和する落ち着いた外観と、モダンなデザインを取り入れた上品な館内が特徴です。ホテル名は「AUTHENTIC(本物の)」に由来しており、真の上質さを追求する姿勢が随所に感じられます。

客室には北海道産の家具を使用し、柔らかい照明と広めの水回りで快適な滞在を演出しています館内レストランでは、北海道各地から届く旬の食材を使った料理を提供しており、生産者の思いを大切にした一皿を味わいながら、旅の時間を豊かに彩ります。

小樽運河や堺町通り商店街へも徒歩圏内で、観光にも最適です。クラシックな趣と現代的な快適さを兼ね備えた、静かにくつろげる小樽の穴場ホテルです。

住所 北海道小樽市稲穂2丁目15-1オーセントホテル小樽1F
アクセス方法 徒歩:JR小樽駅から約5分
公式ホームページ https://www.authent.co.jp/
電話番号 0134-27-8100
駐車場 あり
客室数 175室
チェックイン 14:00以降
チェックアウト 11:00まで
e旅ギフト決済手段 QRコード決済
差額決済方法 現金、カード可、電子マネー可
この記事に出てくる旅先納税できる場所
北海道 小樽市
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