嵐山を徒歩で満喫できるおすすめモデルコースを半日と1日で徹底紹介
「嵐山を観光するならどこを回れば良いの?」と迷っていませんか。見どころが多いエリアだけに、効率よく巡る順番を考えるのは難しいものです。
せっかくなら季節の風景やグルメ、温泉まで一日で堪能したいですよね。
本記事では、渡月橋や竹林の小径などの定番スポットに加え、季節で楽しめる名所など嵐山を丸ごと味わうモデルコースを紹介します。
※本記事の内容は2025年10月27日時点の情報に基づいています。現在の最新情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
旅先納税でかしこく旅をしよう
旅先納税とは
旅先納税はふるさと納税の制度を活用し、旅行や出張で訪れる予定または滞在中の地域に寄付を行い、返礼品として1円単位で使える電子ギフトを受け取れる新しい仕組みです。
寄付をスマートフォンから観光中でも行える上、受け取った電子ギフトをその場ですぐに利用できる点が大きな魅力です。返礼品の電子ギフトは地域内の飲食店や宿泊施設などで使えるため、旅にかかる実質の費用を抑えながら、旅をより満喫できます。
2025年10月時点で、全国93の自治体が旅先納税を導入しており、現在も増加中です。地域経済への貢献と併せて、より充実した旅の体験ができる新たなスタイルとして注目を集めています。
京都市では、返礼品として「京都市おでかけ商品券」を導入しており、京都市内の飲食店や宿泊施設、観光体験などで利用可能です。
ふるさと納税とは
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付することで、所得税や住民税の控除が受けられる国の制度です。加えて、寄付をした際に、地域の特産品や体験サービスなどの返礼品を受け取れます。
自己負担額は2,000円のみで、それを超える寄付分は年収や家族構成に応じて控除の対象になります。ただし、控除の上限を超えた分は全額自己負担となるため、事前にシミュレーションで確認しておくことが重要です。
条件を満たして活用すれば、自分が選んだ地域を応援しながら、実質2,000円で地域の魅力あふれる返礼品を受け取れる制度です。
嵐山の基本情報
まず、嵐山の基本情報を紹介します。
嵐山の歴史
京都の西に広がる嵐山は、平安時代に嵯峨天皇が離宮を築いたことから、貴族たちの別荘地として発展した地です。都会から離れた静かな風景の中で、貴族たちは詩歌や雅楽を楽しみ、豊かな文化を育みました。優雅な情景は「源氏物語」や「小倉百人一首」など古典文学にも描かれ、今も日本文化の原点を感じさせます。
現在も天龍寺や祇王寺、野宮神社、虚空蔵法輪寺といった古刹(こさつ)が点在し、往時の面影を今に伝えています。例えば、渡月橋は9世紀に架けられたと伝わり、月が橋を渡るような美しい情景からその名が生まれたといわれます。大堰川(おおいがわ)の流れと山々の緑、そして橋が織りなす風景は、千年以上にわたり人々の心をひきつけてきました。
華やかでありながらどこか素朴な気配を残す嵐山は、古都・京都の美の原風景ともいえる存在です。
観光におすすめの時期と混雑を避けるコツ
嵐山は、京都の中でも清水寺や伏見稲荷と並ぶ人気エリアで、国内外の観光客が一年中訪れます。桜や紅葉の名所として知られているため、春と秋がおすすめの季節です。
しかし、時期になると人出はさらに増え、渡月橋や竹林の小径、長辻通周辺では歩くのも難しいほどにぎわいます。バスや電車も満席になり、交通規制がかかることも珍しくありません。
混雑を避けたい方は、1月の正月明けや大型連休後の平日がおすすめです。この時期は観光客が減り、ゆったりとした時間が流れます。特に早朝や平日の午前中は、竹林や渡月橋の静けさを堪能できる絶好の時間帯です。
人気スポットから少し離れた場所へ足を伸ばすのも良いでしょう。人が少なく落ち着いた雰囲気の中で京都らしい風情を味わえます。
嵐山へのアクセス方法
嵐山へは、京都駅からJR嵯峨野線で約15分、快速電車なら約10分で嵯峨嵐山駅に到着します。
四条大宮方面からは京福電鉄の嵐電が便利で、終点の嵐山駅には足湯やカフェ、キモノフォレストなどが併設されています。大阪や神戸方面から向かう場合は阪急嵐山線を利用し、桂駅で乗り換えると渡月橋南側の阪急嵐山駅に着きます。
バスを使用する場合は京都駅からは約45分、金閣寺からは約1時間が目安です。
車なら京都市中心部から約30〜40分で到着し、名神高速道路「京都南IC」から市内を経由してアクセスできますが、駐車場の数が限られており渋滞も発生しやすいため、混雑を避けたい場合は公共交通機関の利用がおすすめです。
2〜3時間で巡る!半日嵐山モデルコース
限られた時間でも嵐山の魅力をしっかり味わえる、定番スポットを厳選したモデルコースです。渡月橋や竹林の小径など、外せない名所を効率よく巡りたい方におすすめです。
JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅スタート
半日で嵐山を巡るなら、起点はJR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅がおすすめです。
嵯峨嵐山駅から主要スポットまで歩いてアクセスできるため、道順を確かめながら無理のないペースで巡りましょう。周辺にはレンタサイクルの店もあります。
徒歩と自転車を組み合わせて移動効率を上げても良いでしょう。
竹林の小径

JR嵯峨嵐山駅からの散策を始めて、まず向かいたい場所が「竹林の小径」です。JR嵯峨嵐山駅を出て北へ向かうと、徒歩約13分で到着します。
野宮神社から天龍寺の北門を通り、大河内山荘へ続くこの約400メートルの道は、真っすぐに伸びる竹が空を覆うように並ぶ幻想的な光景が広がります。平安時代、この嵯峨野一帯は貴族たちの別荘地として発展しました。竹林の小径は、今もその優雅な空気を残し、京都らしい情緒を伝える場所として多くの人に愛されています。
竹林の小径を訪れる時間帯は、観光客が少ない午前中がおすすめです。朝の柔らかな光が差し込む時間帯は特に美しく、竹の葉の隙間からこぼれる光が道を優しく照らします。
| 住所 | 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町 |
|---|---|
| アクセス方法 | 京福電車(嵐電)「嵐山」駅下車、徒歩10分 JR「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩13分 阪急「嵐山」駅下車、徒歩21分 |
天龍寺

竹林の小径を歩き終えた先には嵐山を象徴する名刹(めいさつ)「天龍寺」が現れます。世界文化遺産に登録されている由緒ある寺院です。
天龍寺は1339年、足利尊氏が後醍醐天皇の冥福を祈って建立し、開山には名僧・夢窓疎石が迎えられました。室町時代には京都五山の筆頭に位置付けられましたが、度重なる火災により伽藍(がらん)は失われ、現在の建物は明治時代の再建によるものです。
夢窓疎石が手がけたと伝わる「曹源池庭園」も見逃せません。嵐山と亀山を背景に、池や滝、石組みが絶妙に配置され、自然の風景と調和した優雅な美しさをたたえています。境内をゆっくり歩けば、嵐山の自然と長い歴史、そして禅寺ならではの静寂が一体となった穏やかな時間を過ごせるでしょう。
拝観は午前8時30分から始まるため、混雑の少ない朝の時間帯に訪れると静かな雰囲気の中でゆったりと参拝できます。
| 住所 | 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 |
|---|---|
| アクセス方法 | 京福電車「嵐山」駅下車、徒歩約1分 阪急電車「嵐山」駅下車、徒歩約15分 市バス・京都バス「嵐山天龍寺前」下車、徒歩約1分 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅前」下車、徒歩13分 |
| 公式ホームページ | https://www.tenryuji.com/ |
| 電話番号 | 075-881-1235 |
| 営業時間 | 8:30~17:00 (ただし、法堂「雲龍図」の特別参拝は9:00〜16:30) |
| 定休日 | なし |
| 料金 | 庭園(曹源池・百花苑) ・高校生以上:500円 ・小中学生 :300円 ・未就学児 :無料 諸堂(大方丈・書院・多宝殿) ・庭園参拝料に300円追加 法堂「雲龍図」特別公開 ・一人500円(上記通常参拝料とは別) |
嵯峨野トロッコ列車

時間に余裕があるなら、「嵯峨野トロッコ列車」に乗ってみましょう。
トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅まで約7kmを、約25分かけてのんびりと走り抜けます。自転車ほどの速さで進むため、風の音や川のせせらぎを感じながら、ゆったりとした時間を楽しめます。
春は桜並木が華やかに咲き誇り、夏は濃い緑に包まれ、秋には山々が鮮やかな紅葉に染まります。冬の雪景色も幻想的で、どの季節もそれぞれの魅力があります。特に窓のないオープン車両「リッチ号」は、自然の空気を肌で感じたい方に人気です。
始発駅であるトロッコ嵯峨駅はJR嵯峨嵐山駅のすぐ隣にあり、アクセスも便利です。乗車は全席指定制で、乗車日の1か月前からオンラインで予約できます。観光シーズンは特に混み合うため、早めの予約が安心です。
| 住所 | 京都市右京区嵯峨天竜寺車道町 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR嵯峨野線 「嵯峨嵐山駅」下車すぐ |
| 公式ホームページ | https://www.sagano-kanko.co.jp/ |
| 電話番号 | 075-861-7444(テレフォンサービス) |
| 運行時間 | 詳細は公式HPでご確認ください |
| 定休日 | 詳細は公式HPでご確認ください |
| 料金 | 大人片道:880円 小児(6才以上12才未満)片道:440円 |
本通り周辺でショッピング・食べ歩き

嵐山のメイン通り「本通り」周辺には、気軽に立ち寄れる食べ歩きグルメやお土産店が集まり、観光の合間に楽しめるスポットとして人気です。
注目すべきは、地元の食材を生かした総菜店「中村屋惣菜製作所」です。精肉店「中村屋」から生まれ、京都産の牛肉を使ったビーフカツサンドやコロッケを挟んだコッペパンなど、観光客にも評判のグルメが並びます。嵐山の街歩きをしながら、揚げたての総菜を頬張る時間も旅の楽しみの一つです。
また、渡月橋に近い「レストラン嵐山」では、食事だけでなくお土産の購入も可能です。京都らしい和菓子やお漬物、嵐山限定のラスクなどを取りそろえ、休憩や買い物スポットとしても人気があります。団体客向けの食事プランやビュッフェ形式のランチも用意されており、観光の拠点として利用しやすい施設です。
中村屋惣菜製作所とレストラン嵐山はいずれも京都市の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「京都市おでかけ商品券」をお支払時にご利用いただけます。会計時に二次元コードを読み取り、お支払いが可能です。
| 住所 | 京都市右京区嵯峨天龍寺 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR嵯峨野山陰線「嵯峨嵐山駅」から徒歩約10分 京福電鉄(嵐電)「嵐山駅」から徒歩約3分 阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」から徒歩約10分 |
| 電話番号 | 店舗によって異なる |
| 営業時間 | 店舗によって異なる |
| 定休日 | 店舗によって異なる |
渡月橋

本通りでショッピングやグルメを満喫した後は、ゆっくりと渡月橋方面へ足をのばしましょう。
にぎやかな通りを抜けると、視界の先に広がるのは嵐山を代表する風景です。橋の向こうに連なる山々と穏やかに流れる桂川の景色が、騒がしさを忘れさせてくれます。
時間があれば、橋の上から四季折々の景観を楽しむと良いでしょう。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が川面を彩り、冬には雪が静かに積もる、まさに京都らしい風情を感じられる瞬間です。
旅の締めくくりに、嵐山ならではの穏やかな時間を堪能してみてください。
| 住所 | 京都市右京区嵯峨中ノ島町 |
|---|---|
| アクセス方法 | 京福電車(嵐電)「嵐山」駅下車、徒歩2分 阪急「嵐山」駅下車、徒歩8分 JR嵯峨「嵐山」駅下車、徒歩11分 |
じっくり1日満喫!嵐山観光モデルコース
自然と歴史が調和する嵐山を、1日かけてゆったり楽しむモデルコースです。
基本の半日コースに加え、野宮神社・亀岡公園・嵯峨野トロッコ列車・カフェなど、さらに見どころを広げて紹介します。
回り方は半日プランと同様のルートを基にしており、ここでは新たに加えたスポットを中心に解説します。
| 嵯峨嵐山駅 →(野宮神社)→ 竹林 → 天龍寺 → 嵯峨野トロッコ列車 → (亀岡公園)→(ランチ)→ 本通り周辺でショッピング → 渡月橋 → (福田美術館)→(カフェ) |
|---|
野宮神社

嵐山をじっくり1日満喫するのであれば、嵯峨嵐山駅から竹林の小径へ向かう途中にある「野宮神社(ののみやじんじゃ)」も立ち寄りたい歴史スポットです。
平安時代には、伊勢神宮に仕える斎王(皇女)が伊勢へ赴く前に身を清めた場所とされ、「源氏物語」にも登場する由緒ある神社として知られています。境内では、樹皮を残したままのクヌギで作られた「黒木の鳥居」や竹を編み込んだ「小柴垣」など、平安の風情を今に伝える建築が見られます。
また、天照大神をはじめとする神々が祭られ、縁結びや子宝、安産のご利益を願う人々で一年を通してにぎわいます。
竹林散策の出発点として、朝の澄んだ空気の中で参拝すれば、この後に続く天龍寺や渡月橋の観光がより豊かな時間になるでしょう。
| 住所 | 京都市右京区嵯峨野宮町1 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR「嵯峨嵐山」駅下車 市バス・京都バス「野々宮」下車 京福電車「嵐山」駅下車 |
| 公式ホームページ | http://www.nonomiya.com/ |
| 電話番号 | 075-871-1972 |
| 営業時間 | 9:00~17:00(受付終了16:30) |
| 定休日 | なし |
嵐山公園(亀山公園) 展望台

竹林や天龍寺を巡り、嵯峨野トロッコ列車で自然の風景を楽しんだ後は、少し足を延ばして「亀山公園(京都府嵐山公園 亀山地区)」へ向かいましょう。
嵐山の中心部から徒歩15分ほどで到着し、ゆるやかな坂道を登ると展望台にたどり着きます。ここからは、保津川の流れや遊覧船、トロッコ列車が織りなす風景を一望でき、まるで絵巻物のような眺めが広がります。周辺にはベンチもあり、観光の合間に休憩しながらゆっくりと絶景を楽しめます。
嵐山の騒がしさから少し離れ、静かな自然の中で過ごすひとときは、嵐山の旅をより思い出深いものにしてくれるでしょう。
| 住所 | 京都府京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩15分 京福電車・阪急電車「嵐山」下車、徒歩約5分 |
| 公式ホームページ | https://www.pref.kyoto.jp/koen-annai/ara.html |
| 電話番号 | 075-701-0102 |
| 定休日 | なし |
ランチ
亀山公園の展望台で雄大な景色を満喫した後は、本通りや渡月橋周辺でランチを楽しみましょう。観光エリアには、京都の風情を感じながら食事ができるお店が数多くあります。
特におすすめのお店は「OBU CAFE」と「嵐山熊彦」です。
「OBU CAFE」は、京福嵐山駅に隣接するはんなりほっこりスクエア内にある和モダンなカフェで、黒竹を使った落ち着いた空間が特徴です。窓越しに嵐山の絶景を眺めながら、京の食材を取り入れた料理やお茶、スイーツをゆったり楽しめます。ランチには、炊き込みご飯や旬のおかずを盛り合わせた「はんなり京御膳」が人気で、抹茶パフェや焼きたてワッフルなど京都らしい甘味も好評です。
一方の「嵐山熊彦」は、渡月橋近くの老舗料亭で、二階の座敷から嵐山の山並みを望みながら京懐石を味わえます。旬の食材を使った昼会席(6,600円・税込)は、先付から水物まで全七品がそろい、器や設えにも季節の趣が感じられます。料理、景観、もてなしが一体となった上質な時間を過ごせます。
どちらの店も、観光の途中でひと息つくのにぴったりな場所です。京都の自然と食文化を味わいながら、旅先納税を通して地域にも貢献できます。
OBU CAFEと嵐山熊彦はいずれも京都市の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「京都市おでかけ商品券」をお支払時にご利用いただけます。会計時に二次元コードを読み取り、お支払いが可能です。
OBU CAFEの詳細
| 住所 | 京都市右京区嵯峨天龍寺造路町20-1 京福嵐山駅はんなりほっこりスクエア2階 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR山陰本線「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩約8分 |
| 公式ホームページ | https://obucafe.jp/ |
| 電話番号 | 075-881-9530 |
| 営業時間 | 12月末〜3月中旬 11:00〜19:00(L.O. 18:30) 3月中旬〜10月中旬 11:00〜20:30(L.O. 20:00) 10月中旬〜12月末 11:00〜21:00(L.O. 20:30) |
| 定休日 | なし |
嵐山熊彦の詳細
| 住所 | 京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町5-1 |
|---|---|
| アクセス方法 | 京福電鉄嵐山線「嵐山」駅下車、徒歩5分 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩10分 |
| 公式ホームページ | https://www.kumahiko.com/ |
| 電話番号 | 075-861-0004 |
| 営業時間 | 11:30~21:00 |
| 定休日 | 毎週火曜日・水曜日 不定休あり 年末 12/16~1/4 |
福田美術館

ランチの後は、渡月橋のほど近くにある「福田美術館」で、静かにアートを楽しむ時間を過ごしましょう。
嵯峨嵐山の自然の中に建つこの美術館は、古くから文化人に愛された地にふさわしく、日本美術の名品を通して京都の美意識を感じられる場所です。建物は、伝統的な京町家の趣を残しながらも、現代的な意匠を取り入れた上質なデザインで、水面に映るように光を取り込む設計が特徴です。
館内には江戸から近代にかけての絵画や文化財が展示されており、四季の風景とともに変化する展示構成が訪れるたびに新しい発見を与えてくれます。また、ミュージアムショップには、展示作品をモチーフにしたグッズや図録、京都の職人による工芸品などがそろっています。
旅の締めくくりに、美しい自然とアートが響き合うこの美術館で心が満たされるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
| 住所 | 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩12分 |
| 公式ホームページ | https://fukuda-art-museum.jp/ |
| 電話番号 | 075-863-0606 |
| 営業時間 | 10:00〜17:00 |
| 定休日 | 年末年始・展示替え期間・設備点検時 |
| 料金 | 一般・大学生:1,500(1,400)円 高校生:900(800)円 小中学生:500(400)円 障がい者しゃと介添人1名まで:各900(800)円 ※( )内は20名以上の団体料金 |
カフェ
美術館を堪能した後は、嵐山らしい雰囲気を味わえるカフェでひと息つきましょう。特に人気のお店は「musubi sweets factory」と「嵐山ビジターズステーション&カフェ」です。
「musubi sweets factory」は、渡月橋から徒歩1分程の場所にあるスイーツカフェで、植物性食材のみを使ったグルテンフリーのケーキが人気です。米粉やナッツパウダーを使い、京都・和束町産の抹茶や老舗豆腐店「近喜」のおからなど、地産地消にこだわったメニューがそろいます。看板メニューの「京豆腐のチョコレートケーキ」は濃厚でなめらか、コーヒーはセルフドリップ方式で香りも味わいも格別です。旅の疲れを癒やしながら、体にやさしい甘みを楽しめます。
「嵐山ビジターズステーション&カフェ」は、レストラン嵐山の1階に位置する開放的なカフェで、観光案内所や人力車ステーションを併設しています。テラス席はペット同伴も可能で、自然の風を感じながら休憩できます。人気ドリンクの「mari mari」は、ライチソーダに色とりどりのゼリーを浮かべた華やかな一品で、SNS映えにもぴったりです。
musubi sweets factoryと嵐山ビジターズステーション&カフェはいずれも京都市の旅先納税加盟店です。ふるさと納税の返礼品として、寄付額の30%相当の電子ギフト「京都市おでかけ商品券」をお支払時にご利用いただけます。会計時に二次元コードを読み取り、お支払いが可能です。
musubi sweets factoryの詳細
| 住所 | 京都府京都市西京区嵐山中尾下町51 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩16分 京福電車・阪急電車「嵐山」下車、徒歩約7分 |
| 公式ホームページ | https://musubi-cafe.jp/sweets-factory/ |
| 電話番号 | 075-468-1378 |
| 営業時間 | 11:00-18:00(L.O.17:00) |
| 定休日 | 火曜日 |
嵐山ビジターズステーション&カフェの詳細
| 住所 | 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町33 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR嵯峨野山陰線「嵯峨嵐山駅」から徒歩約10分 京福電鉄(嵐電)「嵐山駅」から徒歩約3分 阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」から徒歩約10分 |
| 公式ホームページ | https://www.r-arashiyama.com/cafe/ |
| 電話番号 | 075-872-5111 |
| 営業時間 | 9:00~18:00 ※季節によって異なる |
| 定休日 | なし |
季節で楽しむ嵐山のおすすめスポット
季節で楽しむ嵐山のおすすめスポットを紹介します。
春・秋:宝厳院

嵐山の中心に位置する宝厳院(ほうごんいん)は、臨済宗大本山・天龍寺の塔頭で、春と秋にのみ特別公開される寺院です。普段は静かにたたずむ境内も多くの参拝者が訪れ、四季の彩りを楽しみながら穏やかな時間を過ごします。
庭園「獅子吼(ししく)の庭」は、室町時代に高僧・策彦周良禅師が手がけたと伝わる回遊式山水庭園で、嵐山の山々を借景にした壮麗な景観が特徴です。庭の名は「仏が説法する」という意味を持ち、風にそよぐ木々や鳥のさえずり、流れる水音が調和し、訪れる人の心を穏やかに癒やします。新緑がまぶしい春や紅葉が映える秋には、庭園全体が光と色に包まれ、まるで一枚の絵の中を歩いているかのような感覚を味わえます。
嵐山の自然と調和した静寂の世界に身を委ねてみてはいかがでしょうか。
| 住所 | 京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町36 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩10分 |
| 公式ホームページ | https://hogonin.jp/ |
| 電話番号 | 075-861-0091 |
| 営業時間 | 春・秋のみ(詳細は公式ホームページをご確認ください。) |
| 定休日 | 夏・冬 |
夏:保津川下り

嵐山の夏を満喫するなら、清流とともに自然を体感できる保津川下りがぴったりです。
京都府亀岡市から嵐山まで約16kmを、約2時間かけてゆったりと進む船旅は、400年以上の歴史をもちます。元々は丹波から京都・大阪へ木材や穀物を運ぶ「水運」として始まり、江戸時代の豪商「角倉了以(すみのくらりょうい)」が開いた航路がその基礎です。
現在は観光地として親しまれ、春の桜、秋の紅葉、冬の雪景色とともに、四季を通じて異なる表情を見せます。中でも夏は、渓谷を抜ける風や水しぶきが涼を誘い、天然のクーラーのような心地よさです。
出発地点はJR亀岡駅から徒歩約8分の保津川乗船場です。終着点の嵐山・渡月橋付近に着く頃には、京都の雄大な自然を全身で感じる爽快な船旅の余韻が残るでしょう。
| 住所 | 京都府亀岡市保津町下中島2 |
|---|---|
| アクセス方法 | JR嵯峨野線「亀岡」北口から徒歩8分 |
| 公式ホームページ | https://www.hozugawakudari.jp/ |
| 電話番号 | 0771-22-5846 |
| 営業時間 | 2025年1月5日(日)~2026年3月9日(月) 9:00~15:00(3月10日~12月8日) 10:00~14:30(12月9日~3月9日) 詳細は公式ホームページをご確認ください。 |
| 定休日 | 不定休 |
| 料金 | 大人:6,000円 子供(幼児~小学生):4,500円 |
冬:嵐山嵯峨野温泉
寒さが深まる冬の嵐山では、静かな山あいにたたずむ嵐山嵯峨野温泉で体の芯から温まるひとときがおすすめです。
温泉の源泉は地下約1,200メートルから湧き出るナトリウム・カルシウム塩化物泉で、なめらかな湯ざわりと豊富なミネラル成分が特徴です。皮膚の古い角質をやさしく洗い流す作用があり、湯上がり後の肌がしっとりと潤う「美肌の湯」として知られています。また、ラジウムを含む微量の放射性成分が自然に溶け込み、神経痛や肩こり、冷え性、疲労回復などにも効果が期待されるといわれています。海水に近い成分を持つため保温効果も高く、寒い季節でも湯冷めしにくい点が魅力です。
特におすすめの温泉施設が、渡月橋のそばにある「京都嵐山温泉 風風の湯」です。嵐山温泉としては初の日帰り温泉施設で、露天風呂やサウナ、シルキー湯など多彩な湯船を備えています。22時まで営業しているため、夕方まで観光を楽しんだ後に立ち寄れる点も魅力です。
| 住所 | 京都府京都市西京区嵐山上河原町1 |
|---|---|
| アクセス方法 | 阪急「嵐山」駅から徒歩約2分 名神高速「京都南」I.Cから車で約40分 |
| 公式ホームページ | https://dormy-hotels.com/spa/fufu/ |
| 電話番号 | 075-863-1126 |
| 営業時間 | 12:00~22:00(21:30最終入泉受付) |
| 定休日 | なし |
| 駐車場 | あり(提携駐車場) |
| 料金 | 大人(中学生以上) 平日:1,100円 土日祝:1,300円 小人(3歳〜小学生まで) 平日:600円 土日祝:600円 乳幼児(二歳以下) 平日:300円 土日祝:300円 |


